深場釣り



「深海」の定義は200mより深いところです。そうすると、世界中の海水の95パーセントは深海になるそうです。殆どの所は深海なんですね。
そして、世界一深いところは「マリアナ海溝チャレンジャー海淵」で、水深1万920メートル。数字が数字なんでピントこないかもしれませんが、簡単にいうと11キロメートル弱の深さ、ということになります。

海には水圧が存在します。単位は10m潜ると、「一気圧」と定められています。ですから深海魚にはそうとうな圧力がかかっています。

キンメダイやアカムツなどは、夜になると比較的浅いところへ、餌を求めて移動します。彼らの体は、水圧の変化に耐えられるような構造を、持っているのです。この為、電動リールを巻上げ、ハリスを手繰っているときに、目の前で逃げられることもしばしばあります。(アカムツに関しては個体差があります。)

逆に、アコウダイやトウジンなどの種は、水圧から開放されるとウキブクロが膨張し、眼球は飛び出してしまいます。これらは電動リールを巻き上げている途中で、ノックダウンします。


超マイナーなカテゴリーですが、PEラインの普及や電動リールの劇的な進化によって、暗黒への道のりは、かなり身近なものになってると思います。




深場釣りの対象魚
キンメダイ アカムツ
キンメダイ

水深250M〜600Mに生息。夜から朝方にかけて、餌を求めて浅い水域へと移動する。少し前に水銀の問題で話題になったが、長生きすることで有名な魚である。

潮には非常に敏感な魚で、いつも同じ漁場で釣れると思ったら大間違い、居ても全く口を使わないときがある。

胴つき仕掛けの上の針にかかると、アタリが強烈に現れる。リール巻上げ途中に、何度もガクガクと竿先が踊り、深場釣りの中で最も魅力的なターゲットだ。

煮付け、刺身、塩焼き、干物が美味しいのはご承知の通りである。
アカムツ

最近では「のどぐろ」と言った方が通る魚。だが、この辺のスーパーではドンコやユメカサゴのことを「のどぐろ」と呼んでいる。

水深150〜350Mが生息域。根漁でなないが、湾内で同じ所を狙いすぎると、枯れてしまう傾向にある。この為、大型の固体にはなかなかお目にかかれない。

水圧の変化にめっぽう強く、リール巻上げ途中に、何度も必死にもがく。その上、口の弱い魚であるため、ライトタックルであれば、針がかりした後、手持ちで望みたい。

30センチ以上の固体は全てメスである。と聞いたことがある。実際、私もそう思っている。

脂ののり方は、固体によって当たり、外れはあるものの、平均して美味しい魚で、なんの料理にしてもいける。

クロムツ アコウダイ
クロムツ

250〜600Mの水深を狙う。幼魚時は防波堤の夜釣りであがる魚だが、大型になるにしたがって、外洋の潮を好み、より深い所へ移動しているようだ。

ムツには「ムツ」と「クロムツ」の2種あるが、釣りで区別されないことが多い。違いはクロムツの方が黒褐色が強く、鱗は細かく沢山あるとされるが、性格に調べるには、上あごの歯の数を数えなければならないようだ。

脂がのっていて非常に美味しい魚であるが、この辺の海域では、狙ってもなかなか釣れてくれない。深海釣り全般に言えることだが、ノッコミ(産卵時期)が狙い目だ。
アコウダイ

やや深めで釣れる魚で、宙に浮かない「根魚」である。一点に集中している時があり、まとまって釣れることも珍しくない。

水圧の変化に弱い魚。ハリスを手繰っている際、オモリの負荷を感じなかったり、膨張した空気がアブクとなって出てきたら、この魚がついている確率が高い。

針の数全部についた時には「アコウ提灯」と言われる光景を目にする。

料理に関しては、鍋や煮つけ、しゃぶしゃぶ等が美味しいとされているが、実のところ私は食べていない。基本的にこの魚を狙うことはない。しかし、更に深いところに生息する「ベニアコウ」は釣ってみたいターゲットの一つである。




深海魚の釣り方


キンメ&アカムツ仕掛   深海用リール  深海の竿  深海の外道
キンメ&アカムツ
仕掛け

深場用リール  深場用の竿  深場の外道
       
アカムツのつかみ方  ガーミン    
アカムツの
つかみ方
 ガーミン    
       









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